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方位磁針[ほういじしん]

方位磁針(ほういじしん)は、磁石の作用を用いて方位を知るための道具である。
用いられる場面や仕様の違いにより、単に「磁針」と呼ばれたり、「方位磁石」「コンパス」「磁気コンパス」(電子コンパス)「羅針盤(らしんばん)」などとも呼ばれることもある。
== 概略 ==
方位磁針は、N極とS極がそれぞれ一つずつ現われるように着磁されている磁石を、N極とS極の両磁極を結ぶ方向をその地点の磁界の向きに沿わせようとする回転動作が磁界と重力以外の影響なく自在に行えるようにして回転自在に支持したものである。現在の地球表面付近の多くの場所に限れば、地磁気以外の磁界が無視できる環境の下では、方位磁針はそのN極を各地点でのほぼ方向に、そのS極をほぼ方向に向けるようになって停止する。方位磁針は、単純には、非常に軽く作った磁石を支持針の上に乗せたり、磁石を水に浮かべるだけでも実現することができる。
なお方位磁針が実際に指示する方向は局所的な磁界の方向であり、地形上の厳密な真北および真南を指してはいない。この局所的な磁界の方向と実際の真北および真南のなす方向との違いは、「偏差」と「自差」により説明される〔佐藤新一 『誰にもわかる地文航法』 海文堂出版、1958年、7頁〕。つまり真の子午線に沿っている真北および真南を結ぶ方向と方位磁針が指示している方向との角度差(コンパス違差、コンパス・エラー、コンパス誤差とも呼ばれ、記号「C.E.」とも略記される)が上記偏差と上記自差の代数和となっているのである〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「方位磁針」の詳細全文を読む



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