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羊毛断熱材 : ウィキペディア日本語版
羊毛断熱材[ようもうだんねつさい]
羊毛断熱材(ようもうだんねつさい)は、天然繊維である羊毛を使用して製造された断熱材である。
== 特徴 ==
綿ポリエステルのような可燃性の繊維に比べて耐燃性があり、さらに羊毛の熱伝導率が0.05 W/mKと低いことから断熱材として用いられる。羊毛の発火温度は570℃-600℃〔ecowl - 長尾商事株式会社〕であることから耐火性能をうたう場合もあるが、羊毛は135℃から分解をし始め〔防炎物品のリサイクル・リユース技術に関する実験 〕〔亜臨界水処理による木綿、羊毛、合成繊維やこれらの混紡繊維からの有価物の製造 〕、容易に炭化する。そのため、一般的な住宅用断熱材であるロックウール(耐熱性能700℃)やグラスウール(耐熱性能400℃)などの無機断熱材と比べると耐熱性能は低く、価格も数倍以上と高価である。
天然繊維であることから燃えても無害だと考えられがちであるが、実際には硫化水素アンモニア青酸ガスなどの毒ガスが発生する〔建築材料の燃焼性 〕。
衣服にも用いられる普通の繊維であり、水分を吸いやすいことから、湿度を一定に保つ調湿性に優れる特徴がある。その特徴により、一部の羊毛断熱材は防露認定を取得しており、防湿シートを設置しなくて良い為、その分コストダウンする事ができる。(一般的な繊維系断熱材の場合は断熱材と防湿シートの両方を設置しなくてはならない)〔〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「羊毛断熱材」の詳細全文を読む



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