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羊男[ひつじおとこ]
羊男(ひつじおとこ)は、村上春樹の物語に登場する架空の人物。『羊をめぐる冒険』には著者直筆の羊男のイラストが掲載されている〔『羊をめぐる冒険』下巻、講談社文庫、旧版、149頁。〕。 == 概要 == 北海道の山奥や、真っ暗などこかの空間、図書館の地下にいるなど、住む土地は不定。共通して羊の格好をした人間である。 『羊をめぐる冒険』と『ダンス・ダンス・ダンス』に登場する羊男は、両作品において戦争に対する恐怖や嫌悪感を主人公に向かって述べる〔『ダンス・ダンス・ダンス』では、主人公の「僕」と再会した直後に次のような言葉を吐く。「殺されたくなければ、気をつけた方がいい。戦争というのは必ずあるんだ。いつでも必ずある。(中略)人間というのはね、心底では殺しあうのが好きなんだ。そしてみんなで殺し疲れるまで殺しあうんだ。殺し疲れるととしばらく休む。それからまた殺しあいを始める」(同書、上巻、講談社文庫、旧版、154頁)〕。 『羊男のクリスマス』では、羊男協会が存在し、羊男は一人ではなく、何人も存在する。同作品に登場する「羊男の歴史」では、6月15日に月を見上げたり、12月24日のクリスマス(羊男の間では聖羊祭日)の日に穴のあいた食物(ドーナツなど)を食べると呪われてしまうと記されている。その呪いというのは、ピアノを弾けなくなったり、それによって作曲をできなくなってしまうというもので、それらの事項は羊男学校で習うらしい。作曲ができ、聖羊上人に捧げる音楽の作曲依頼がくる。 関連人物として「羊博士」がいる。羊博士は『羊をめぐる冒険』『羊男のクリスマス』「シドニーのグリーン・ストリート」に登場する。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「羊男」の詳細全文を読む
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