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羊皮紙[ようひし]
羊皮紙(ようひし、)は、動物の皮を加工して筆写の材料としたもの。なお紙と付くものの、定義上紙ではない。紙の普及以前にパピルスと同時に使われ、パピルスの入手困難な土地ではパピルスの代わりに羊皮紙やその他の材料を使った。 == 用語 == 英語ではパーチメント (parchment) とヴェラム (vellum) という2通りの呼称がある。前者は高品質な羊皮紙を生産していたという伝承の残るペルガモン王国 (the city of Pergamon) の名に由来し、イタリア語ではペルガメーナ (pergamena)、スペイン語ではペルガミーノ (pergamino)、ポルトガル語ではペルガミーニョ (pergaminho) と呼ぶ。後者は古いフランス語の「子牛」から来ている。これらの語の定義と用語法には歴史的にも混乱があるが、中世以降、材料にかかわらず高級な皮紙をイギリスではヴェラム、フランスではヴェラン (vélin) と呼び、一般の羊皮紙から区別するようになったということは概ね言える。また、羊(子羊)・山羊(子山羊)・子牛他、多様な動物の皮が使われたので、日本語の「羊皮紙」という言葉も適当とはいえず、ヴェラムを「犢皮紙(とくひし)」と呼び変えることもある。本項では便宜上用語は「羊皮紙」に統一し、主としてヨーロッパでの生産と利用について述べる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「羊皮紙」の詳細全文を読む
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