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グランドホテル方式(グランドホテルほうしき)は、映画や小説、演劇における表現技法のことで、「ホテルのような一つの大きな場所に様々な人間模様を持った人々が集まって、そこから物語が展開する」という方式のことである〔鹿島茂「『幸福号出帆』と『鏡子の家』の関係」(三島由紀夫『幸福号出帆』)(ちくま文庫、1996年)〕。映画『グランド・ホテル』によって効果的に使用されたため、この名が付いているが、その原型はバルザックの『ゴリオ爺さん』の下宿屋・ヴォケール館の食堂にすでに看取されている〔。群集劇(ぐんしゅうげき)、群像劇(ぐんぞうげき)、アンサンブル・プレイとも呼ばれる。 アメリカ合衆国など英語圏では、アンサンブル・キャスト(''ensemble cast'')と呼ばれる。主人公を1人や2人に限定せず、数人のキャラクターのストーリーラインを並行して進行させたり、エピソード毎に異なるキャラクターに焦点を当てるという手法である。この方式には、レギュラー出演者が急に降板となった場合でも番組が継続できるという利点がある。 == 具体例 == 例えばこの手法の名前にもなっている『グランド・ホテル』では、とあるグランドホテルのそれぞれの宿泊客の人生が描かれている。 落ち目のバレリーナや自らを「男爵」と名乗るコソ泥、余命いくばくもない工夫、その工夫の働く会社の社長と、速記秘書、そして妻の出産報告を待っているフロント係、といった具合である。それらが出会いと別れを繰り返していき、一つの物語を構築していくのである。 映画やテレビドラマでは、カットバックは自由に行われ、複数の人物に自由に焦点を動かすことができる。これは単に三人称描写というだけであり、これだけではグランドホテル形式とは呼ばない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「グランドホテル方式」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Ensemble cast 」があります。 スポンサード リンク
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