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羽後國 : ウィキペディア日本語版
羽後国[うごのくに]

羽後国(うごのくに)は、東北戦争終結直後に出羽国を分割し制定された、日本の地方区分のの一つ。東山道に位置する。別称は羽前国とあわせて、または単独で羽州(うしゅう)。領域は現在の秋田県のうち鹿角市小坂町を除いた大部分と、山形県飽海郡、同じく山形県酒田市最上川以北部分にあたる。
== 沿革 ==

* 「旧高旧領取調帳」の記載によると、明治初年時点で、出羽国のうち後の羽後国内の支配は以下の通り。太字は当該郡内に藩庁が所在。
 * 山本郡 - 久保田藩
 * 秋田郡 - 久保田藩
 * 河辺郡 - 久保田藩
 * 由利郡 - 旗本領仁賀保氏生駒氏分家・六郷氏分家)、本荘藩亀田藩矢島藩〔明治元年11月20日1869年1月2日) に交代寄合生駒氏が戊辰戦争の功により加封されて立藩。〕
 * 仙北郡 - 久保田藩
 * 平鹿郡 - 久保田藩
 * 雄勝郡 - 久保田藩、岩崎藩
 * 飽海郡 - 鶴岡藩松山藩
* 明治元年
 * 12月7日1869年1月19日) - 出羽国が分割され、上記8郡が羽後国の所属となる。
 * 12月15日(1869年1月27日) - 戊辰戦争後の処分により、鶴岡藩・松山藩・亀田藩が減封。鶴岡藩は会津藩転封(実行されず)。
* 明治2年
 * 6月22日(1869年7月30日
  * 鶴岡藩が磐城平藩に転封(実行されず)。
  * 松山藩が改称して松嶺藩となる。
 * 7月25日(1869年9月1日) - 鶴岡藩が鶴岡に復帰。ただし減封のため国内は管轄せず。
 * 7月26日(1869年9月2日) - 酒田県(第1次)が発足し、由利郡の旗本領〔ただし六郷氏分家領は、「旧高旧領取調帳」では後の管轄が矢島県と記載されており、この時点での管轄は不明。〕および亀田藩領の一部、飽海郡の旧・鶴岡藩領を管轄。
* 明治3年
 * 羽前国田川郡勝浦村・浦村・法木村(いずれも飛島)の所属が羽後国飽海郡に変更。酒田県(第1次)の管轄となる〔羽前國飛島管轄替関係絵図(国立公文書館デジタルアーカイブ) 〕。
 * 9月28日1870年10月17日) - 酒田県が移転・改称して山形県となる。
* 明治4年
 * 1月13日1871年3月3日) - 久保田藩が改称して秋田藩となる。
 * 7月14日(1871年8月19日) - 廃藩置県により藩領が秋田県岩崎県本荘県亀田県矢島県松嶺県となる。
 * 11月2日(1871年12月13日) - 第1次府県統合により、飽海郡が酒田県(第2次)、残部が秋田県の管轄となる。
* 明治9年(1876年8月21日 - 第2次府県統合により、飽海郡が山形県の管轄となる。
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