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習李体制[しゅうりたいせい]
習李体制(しゅうりたいせい)とは、いずれも中国共産党の世代でいうところの第5世代に属する〔稲垣(2015年)145ページ〕、習近平国家主席と李克強首相をツートップとする体制に対してメディアが、習政権の発足時に呼んだ呼び方である。 ==概説== 政権発足時、メディアは新進気鋭の習と、経済の「司令塔」である李をツートップとする体制を、こう呼んで、囃したてた〔日本経済新聞2016年3月24日朝刊第9面「ニュース解剖「ポスト習」憶測の春」〕。しかし、3年後の2016年3月の全国人民代表大会では、そう呼ぶものはいなかった〔。3月5日の全人代の開幕式では、首相の李は演説で30か所も読み間違え、汗だくになった〔。ひな壇に並ぶ指導部メンバーの中で、習ただ一人、李の演説に拍手もせず、不機嫌な表情で座っていた〔。中国共産党序列第1位の習と同第2位の李は隣席同士だが、会議が終わってもあいさつどころか目も合わせなかった〔。習の態度がこれと対照的だったのは、全人代トップで共産党序列第3位の張徳江に対する態度である〔。開幕式から数日後の全人代期間中の張の演説が終わった後、演説を終え自席に戻る張に対して、習は拍手しながら笑顔で迎え、着席後も隣に座る張に対してしきりに話しかけた〔。さらに、李克強の演説に対して、冷ややかな態度をとったのは、序列第6位で「反腐敗の鬼」と呼ばれる王岐山であった〔。「反腐敗」は、習が国家主席就任後に権力を固める基盤となった〔稲垣(2015年)197ページ〕〔高原(2014年)200ページ〕。王は李の演説中に席を立ち、10分以上も戻らなかった〔。参加者は「トイレにしては長すぎる」との印象を抱いたという〔。「習・李」体制は跡形もないが、「習・王」体制は機能していると、後掲日本経済新聞の記事は報じた〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「習李体制」の詳細全文を読む
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