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聖アンデレ十字(せいアンデレじゅうじ)または聖アンドロス十字(せいアンドロスじゅうじ)は、キリスト教で用いられる十字架を模したシンボルのひとつ。 一般に、カトリック教会では聖アンデレ十字、正教会では聖アンドロス十字と呼ばれる。日本では、英語名のセント・アンドリュー・クロス()、ロシア語名のアンドレイ十字()、または聖アンドレイ十字()の名でも知られる。 == 概要 == 聖アンデレ十字は二本の直線が斜めに交差したX十字型の文様であり、名前はキリストの十二使徒のひとりでX字型の十字架で処刑されたとされる聖アンデレに由来する。 スコットランドではセント・アンドリューが守護聖人であり、セント・アンドリュー・クロスが国旗となっている。そのため、その他の様々なもののデザインにスコットランドを象徴するものとして組み込まれている。それには次のような伝説がある。 9世紀初頭、スコットランド系のピクト族の王フングスがイングランド系のウェスト・サクソン王アセルスタンに攻められた。援軍に駆けつけたスコットランド王アカイウスは戦いの前夜、光り輝く聖アンデレ十字の夢を見て、これを吉兆だと感じた。そして、翌日の戦いはスコットランド側の圧勝だった。その後、フングスはセント・アンドリューの寺院を建立すると共にセント・アンドリュー・クロスを自らの象徴とし、アカイウスはセント・アンドリューに因んだ勲章(後のシッスル勲章)を制定した。 ロシアでは17世紀末、ピョートル大帝によって青いX十字がデザインされた聖アンドレイ勲章が制定された。そして同じ頃、彼のデザインによる白地に青十字の聖アンドレイ旗が海軍の軍艦旗に定められた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「聖アンデレ十字」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Saltire 」があります。 スポンサード リンク
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