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聖パトリキウスの煉獄譚 : ウィキペディア日本語版 | 聖パトリキウスの煉獄譚 聖パトリキウスの煉獄譚 (Tractatus de Purgatorio Sancti Patricii) は12世紀末頃、中世ラテン語で記された幻視譚。ソルトリーの修道士によって記されたのち、三世紀に渡り多くの俗語に訳された。 ==概要== 聖パトリキウスの煉獄譚は騎士オウェインが体験したのち修道士ギレベルトゥスに語った幻視譚を中心とし、ギレベルトゥスよりこの話を聞いた修道士ヘンリクスが修道院長であったフーゴに報告したのちにラテン語で記したものである。この煉獄譚は1186年から1190年の間に記されたとされる。またこの作品の著者についてはこの煉獄譚の序において、イングランドのシトー会系ソルトリー修道院の修道士Hが記したと述べられているのみであったが、13世紀の年代記作者のマシュー・パリスはこの修道士の名がヘンリクスであるとした。〔千葉 2010 訳者解説、(2) 『聖パトリキウスの煉獄譚』―写本について.〕 この煉獄譚はヘンリクスによる書序、ギレベルトゥスによるオウェインから幻視譚を聞いたときの話、聖パトリキウスに煉獄が示された伝承、煉獄へ下る儀式等が記されたのち、オウェインの物語へと進む。物語においてオウェインは、聖パトリキウスの煉獄へ入り、10の責め苦の場を抜け、地上の楽園にたどり着き天上の楽園への入り口を見たのちに地上に戻り、高潔で敬虔な生涯を送ったと記される。一連のオウェインの物語に続いて聖職者によるいくつかの証言が記され、ヘンリクスによる後序で終わる。〔千葉 2010 第二部 聖パトリキウスの煉獄譚.〕
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