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聴性脳幹反応 : ウィキペディア日本語版
聴性脳幹反応[ちょうせいのうかんはんのう]
聴性脳幹反応(ちょうせいのうかんはんのう、)とは、被験者の意識や心理に左右されない他覚的聴力検査の代表的なものである〔クエスチョン・バンク CBT 2014 vol.3: プール問題 臨床後編 メディックメディア 2013月5月18日発行 P90 ISBN 978-4896324938〕。英語のAuditory brainstem responseの略よりABRと呼ばれる〔〔。
== 概要 ==
音刺激により誘発される脳波をコンピュータで加算して得られる〔南山堂医学大辞典 第12版 ISBN 978-4525010294〕。
本人の意志や意識(覚醒しているかどうか)とは無関係に誘発されるため、幼児の聴覚閾値検査、脳幹機能のモニタリング(脳死判定の基準)、機能的難聴(心因性難聴、詐病)、聴神経腫瘍の診断などに用いられる〔。10msec内に7つの陽性の波が出現する〔。
各波は以下の部位の神経活動を表している〔〔
* Ⅰ波蝸牛神経
* Ⅱ波 – 蝸牛神経核
* Ⅲ波 – 上オリーブ核
* Ⅳ波 – 外側毛帯
* Ⅴ波 – 下丘
* Ⅵ波 – 内側膝状体
音圧が低くなるとⅠ~Ⅳ波がみられなくなり、Ⅴ波が最後まで残る〔小宗 静男 『聴性脳幹反応の診断的意義 』〕。波の出現閾値は、標準純音聴力検査の閾値より10~20dB小さいと考えられる〔。Ⅰ波は脳幹機能でないため、脳死状態においてもみられる〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「聴性脳幹反応」の詳細全文を読む



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