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職業革命家 : ウィキペディア日本語版
職業革命家[しょくぎょうかくめいか]

職業革命家(しょくぎょうかくめいか、''、'')とは、革命家を正式な職業とする者。ウラジーミル・レーニンは著作「何をなすべきか?」で、革命を目指す党は少数精鋭の前衛党であるべきで、その党は職業革命家により構成されるべきとした〔The Primitiveness of the Economists and the Organization of the Revolutionaries - What Is To Be Done?(Vladimir Ilyich Lenin) 〕。この党組織論はマルクス・レーニン主義共産党の組織論の1つとなった。
== 概要 ==

ロシア革命において、メンシェビキドイツ社会民主党を模範として「大衆に開かれた党」を主張したが、ウラジーミル・レーニン率いるボリシェビキは「大衆に開かれた党は、官憲に開かれた党である」として「職業革命家」による少数精鋭の前衛党を主張した〔世界の名言100選: ソクラテスからビル・ゲイツまで 〕。ドイツには、結社の自由言論の自由があったのに対して、ロシアにはなかった事が理由とされた。
「職業革命家」により構成される党では、党員または幹部は党に専従し党より給与を受け取るが、一般の労働者は党員にはなれず党からの指導を受ける立場となる。メンシェビキの他、カール・カウツキーローザ・ルクセンブルクなどは、マルクス主義者の立場からこのレーニン主義を批判した。
十月革命の成功によるソビエト連邦の成立と、後のヨシフ・スターリンによる「マルクス・レーニン主義」の定式化により、この「職業革命家」による党組織の理論はマルクス・レーニン主義の党原則の1つとなり、コミンテルンの系譜に属する各国の共産党などで採用された。反レーニン主義の立場からは、この原則は権威主義や大衆抑圧となったと批判している〔迷路の道標: 私の戦後史と日本共産党論 中井準之助、295p)〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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