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肉筆画 : ウィキペディア日本語版
肉筆浮世絵[にくひつうきよえ]
肉筆浮世絵(にくひつうきよえ)とは、江戸時代に成立した浮世絵のジャンルのひとつ。通常、錦絵と呼ばれる浮世絵版画と区別して、浮世絵師が自らの筆で直接絵絹や紙に描いた浮世絵を指す美術用語である。
== 概説 ==
「肉筆(画)」とは、いわゆる絵画(Painting)を指す言葉である。絵であるからには筆で描くのは当然であるが、血縁関係を強調する際に肉親と呼ぶように、筆の頭に「肉」をつけて「肉筆画」と呼び、浮世絵師が描いた浮世絵の一種であるから「肉筆浮世絵」と呼び表される。本来「浮世絵」とは、「今現在の風俗画」と言う意味で、版画(Print)や絵画も含んだ用語であった。しかし後世、欧米での浮世絵版画の高評価が逆輸入されると、浮世絵といえば版画を指すのが一般化してしまい、浮世絵版画との区別をより明確にするために肉筆浮世絵という語が必要となった。よって肉筆浮世絵は、決して浮世絵版画の下絵や原画では無く、また版画の上に筆で彩色した絵でも無い。
もともと浮世絵師が描く絵画作品に「肉筆」の語を当てるのは、江戸時代当時から行われていた。他方、江戸時代当時まだ「版画」という語ではなく、肉筆の対義語としては「錦絵」や「紅絵」などの用語が用いられた。ところが、明治以降美術という概念が日本にもたらされ、既存の用語が西洋の概念を反映した別の述語に置き換わっていく中で、浮世絵の中でも上位の重要用語である「肉筆」という用語は、変わらず使われ続けた。こうした事情や、浮世絵といえば版画のことを指すという刷り込みから、現在ではやや馴染みが薄い言葉であるが、浮世絵版画よりも歴史は古く、浮世絵を語る上で欠かすことの出来ないジャンルと言える。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「肉筆浮世絵」の詳細全文を読む



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