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肉食性カイメン[にくしょくせいかいめん]
肉食性カイメンとは、一般のカイメンとは異なり、ごく小型の動物を捕食するカイメンのことである。深海および、海中の洞窟に産し、触手のように伸びた突起で微小動物を捕獲する。 ==概説== カイメンは一般的には体表の穴から水を吸い込み、そこに含まれる微細な有機物微粒子や微生物などを襟細胞などで捕捉する〔岩槻・馬渡監修(2000)p.94〕。しかし肉食性カイメン、Carnivorous sponge といわれるものは、体表の細長い突起で小型の動物を捕まえて食べる〔伊勢(2013)〕。 この類は体表から細い枝を多数伸ばした形となっており、この部分にある鈎状の骨片により、微少な甲殻類を捕食する。それとは対照的に、一般のカイメンでは発達している水溝系と呼ばれる濾過摂食のための構造は退化している。 このような型のカイメンは Cladorhizidae という1つの科に含まれる。最初にこの習性が発見されたのは1995年、海底洞窟の内部であった。このようなカイメンは主として深海に広く分布する。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「肉食性カイメン」の詳細全文を読む
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