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肝臓(かんぞう、、、、)は、ヒトの場合は腹部の右上に位置する内臓である。ヒトにおいては最大の内臓であり、機能も多く、特に生体の内部環境の維持に大きな役割を果たしている。 == 概説 == 肝臓は、腹部の右上に位置して、ほぼ右肋骨の下に収まっており、頭側(上方)には横隔膜が存在する。ある種の動物では体内で最大の臓器である。非常に機能が多いことで知られ、代謝、排出、胎児の造血、解毒、体液の恒常性の維持などの役割を担っている。また、十二指腸に胆汁を分泌して消化にも一定の役割を持っている。 働きは判明しているだけで500種類以上あるとされ、肝機能を人工装置によって全面的に補うことは難しい〔人工肝臓 日本人工臓器学会、2015年5月12日閲覧。〕。そのため、肝細胞と人工装置との組み合わせによるハイブリッド型の人工肝臓が主流となっている〔。 他方、臓器の中での部位による機能の分化が少なく再生能力が強いため、一部に損傷があっても症状に現れにくい。自覚症状の少なさから、「沈黙の臓器」などと呼ばれることがある。 牛・豚・鶏などの肝臓はレバーと呼ばれ、食材とされる。また魚類(アンコウ等)・軟体動物(イカ等)の肝臓も、食用にされる。なお、大量に含まれるプリン体の影響により、多量の摂取は痛風などの原因とされることがある。また、ビタミンAが大量に蓄積されているシロクマやイシナギの肝臓や、テトロドトキシンが蓄積されているフグの肝臓のように、食べると危険なものもある。この他、牛や豚の肝臓は消化酵素を加えて加水分解され、肝臓水解物として二日酔いや慢性肝疾患治療の医薬品原料となる。 無脊椎動物のいくつかの群にも同様な器官があり、一般には中腸腺といわれる。カニミソなどもこれにあたる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「肝臓」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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