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肺循環 : ウィキペディア日本語版
肺循環[はいじゅんかん]

肺循環()は、右心室から左心房までの血液の循環路である。なお、肺循環ではいくつかの点において体循環とは異なっており、特異な病態生理を呈する。
== 構造 ==

肺循環は肺動脈弁を出た静脈血はすぐに左右2つの肺動脈に分岐し、気管支と並行して枝分かれしながら二次小葉の中心に達し毛細血管として肺胞壁を取り囲む。ここでガス交換を行って動脈血となったのち、小肺静脈として小葉間隔壁を走り左右の肺で上下2本、計4本の肺静脈になり左心房に戻ってくる。肺循環は4~6秒を要し、このうち赤血球が肺毛細血管を通過する時間は安静時で0.75秒、運動時で0.25秒である。
肺動脈は大動脈に比べて血管壁が薄く、収縮性に乏しい代りに伸展性に富んでいる。この分、肺動脈の動脈圧も低く平均の肺動脈圧は体血圧の約6分の1である。また、肺毛細血管の直径も5マイクロメートル(μm)ほどで、他の毛細血管より細く、好中球赤血球よりも小さい。肺毛細血管は血管内皮の腫大や周囲の浮腫、胸腔内圧や血流量の増大によって容易に拡張する。この毛細血管は肺胞を取り囲むような密な網目構造を作り効率的なガス交換を実現している。その面積はテニスコート1面分にも及ぶと言われる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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