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内因子[ないいんし] 内因子(ないいんし、)とは、胃壁細胞によって作られる糖タンパク質である。胃内因子(gastric intrinsic factor; GIF)とも呼ばれる。回腸終端部におけるビタミンB12の吸収に必要不可欠なもので、ヒトにおいては、胃内因子のタンパク質は胃内因子遺伝子情報から合成される。 ==内因子の欠乏== 萎縮性胃炎では、腸上皮化生のような腸又は線維組織によって胃組織の置換が起こり胃腺細胞の減少をもたらす胃粘膜の慢性炎症の過程が起こり、塩酸、ペプシン、内因子のような基本的な物質の胃での分泌が結果的に障害を起こし、消化器系の疾患、ビタミンB12欠乏と悪性貧血である巨赤芽球性貧血をもたらす。胃粘膜が萎縮することでビタミンB12の吸収に必要な内因子が低下するためにDNAの合成が障害され異常な巨赤芽球ができるために悪性貧血が起こる。内因子の欠乏は他にも胃全摘後などにも起こるが、悪性貧血と呼ばれるのは萎縮性胃炎によるものだけである。「悪性」と呼ばれるのはビタミンB12が発見されるまでは治療法がなく致死的な経過をたどったため。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「内因子」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Intrinsic factor 」があります。
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