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胃粘膜 : ウィキペディア日本語版
胃粘膜

胃粘膜(いねんまく、: Gastric mucosa)は、粘膜胃小窩(いしょうか)を含むの粘膜層である。人の粘膜の厚さは1mmで、滑らかで柔らかくベルベットのようである。上皮粘膜固有層粘膜筋板で構成されている。
== 粘膜の微細構造と胃腺 ==
の壁は、3層構造をしている。胃の壁を胃壁と言う。胃壁は内側から粘膜層、粘膜下層筋層、から成る。筋層の外側は漿膜である腹膜で覆われている。
粘膜には、胃小窩と呼ばれる微細な穴が無数に並んでいる。胃小窩の底には、胃腺(胃底腺)とよばれる管状の分泌腺が開口し、この腺が粘膜の最下層までのびている。胃底腺を構成する主な細胞は以下のとおりである。
* 表層粘液細胞
* 頚部粘液細胞(副細胞)
* 壁細胞
* 主細胞
この分泌腺からは、主に、塩酸と消化酵素の前駆体であるペプシノーゲン分泌される(胃液)。胃腺の細胞のうち、壁細胞(傍細胞)は塩酸コバラミンの吸収に関わる内因子を分泌する。主細胞はペプシンの前駆体であるペプシノーゲンを分泌する。ペプシノーゲンは、塩酸に会うと分解され、活性型のペプシンに変化する。
胃の幽門前庭部に存在するG細胞からは胃の消化活動を活発化させるホルモンであるガストリン内分泌される。
胃の粘膜の表面をおおう表層粘液細胞や頚部粘液細胞(副細胞)は、塩酸の酸性とペプシンによる消化から細胞自身を守るため、粘液を分泌している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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