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くる病[くるびょう]
くる病(Rachitis : くるびょう、佝僂病、痀瘻病)とは、ビタミンD欠乏や代謝異常により生じる骨の石灰化障害である。典型的な病態は、乳幼児の骨格異常で、小児期の病態を「くる病」、骨端線閉鎖が完了した後の病態を「骨軟化症」と呼び区別する〔。語源はギリシャ語の背骨を意味する ''rhakhis'' に由来する。 == 解説 == 17世紀の英国で初めて報告された病気で、ビタミンD欠乏症のひとつ。見た目の変化として脊椎や四肢骨の湾曲や変形が起こる。小児では骨端部(epiphysis)成長板(growth plate)軟骨の骨化(endochondral ossification)障害を、成人では骨軟化症を引き起こし骨粗鬆症の原因となる可能性がある。ヒトだけでなくイヌ・ネコ・ネズミ・トカゲなど若年の脊椎動物でも起こりえる。 カルシウムの摂取が少ない一部の発展途上国でもくる病が発生しやすい。ヨーロッパ人の白い肌は欧州の少ない日照に適応した結果であり、黄色人種や、肌の黒いインド系や黒人が日射量が少ない高緯度地域に移住した場合、乳幼児にくる病がしばしば発生する。 戦前の日本では、背むしとも呼ばれていたが、現在では差別用語として新たな使用は控えられることが多い。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「くる病」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Rickets 」があります。
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