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「背中の曲がった男」(せなかのまがったおとこ、''The Crooked Man'')は、イギリスの小説家、アーサー・コナン・ドイルによる短編小説。シャーロック・ホームズシリーズの一つで、56ある短編小説のうち20番目に発表された作品である。イギリスの「ストランド・マガジン」1893年7月号、アメリカの「ハーパーズ・ウィークリー」1893年7月8日号に発表。同年発行の第2短編集『シャーロック・ホームズの思い出』(''The Memoirs of Sherlock Holmes'') に収録された〔ジャック・トレイシー『シャーロック・ホームズ大百科事典』日暮雅通訳、河出書房新社、2002年、343頁〕。 新潮文庫旧版での題名は「かたわ男」。 == あらすじ == バークレー大佐の殺人事件をシャーロック・ホームズが調査する。大佐が死亡する前、夫人と激しく口論する声が聞こえ、大佐の死体が発見された横では夫人が気を失って倒れていた。 大佐の死体はモーニングルームという、庭に出られる部屋で発見された。事件のあった晩、夫人がモーニングルームに入り、女中にお茶を持ってくるように頼む。その間に大佐が帰ってきたのだが、お茶を持ってきた女中が、部屋には鍵がかけられ、大佐と夫人が激しく口論しているのを聞く。女中は料理女と馭者を呼びに行ったが、まだ激しい口論は続いていた。突然、恐ろしい男の叫び声とガシャンという音、そして女の悲鳴が聞こえたので、馭者は外から部屋に入り、大佐が頭から血を流して死んでいるのを見る。 警察は夫人を第一容疑者として捜査を開始するが、ホームズは夫人が事件の起こった夜、ある背の曲がった男と会っていたという事実を、夫人といっしょに外出したモリソン嬢から聞き出す。その男に会ったことで、バークレー夫人が急に夫を憎むようになったのだろうと推理し、ホームズはその男、ヘンリー・ウッドを探し出す。ホームズはワトソンを連れてヘンリーに会い、事件の真相を聞き出す。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「背中の曲がった男」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 The Adventure of the Crooked Man 」があります。 スポンサード リンク
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