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背側皮質視覚路 : ウィキペディア日本語版
背側皮質視覚路[はいそくひしつしかくろ]

背側皮質視覚路(はいそくひしつしかくろ、背側視覚路背側ストリームとも。dorsal stream、dorsal pathway)は、霊長類大脳における視覚野のうち、大脳の背側に位置する経路のこと。この経路は視覚対象が空間のどこにあるのかを理解する空間認識にかかわる(このため、where経路と呼ばれることもある)。腹側皮質視覚路(こちらは色や形の表象にかかわり、what経路と呼ばれる)とともに、皮質野の主経路のひとつである。
==それはどこにあるのか==
背側視覚路は後頭葉の最尾側から起こり、頭頂葉に向かう。視覚野としては、後頭葉一次視覚野 (V1) に始まり、V2、V3、側頭葉内側と頭頂葉の境界にあるMT野(V5野とも。middle temporal)、MST野(medial superior temporal)を通り、頭頂葉のIP野(VIP, LIPに分けられる)、7a野(ブロードマンの脳地図を参照)にいたる〔大脳皮質視覚野における情報処理の概説 2008年4月5日閲覧〕〔静止画で「動き」を見る 2008年4月5日閲覧〕。LIPおよび7a野は頭頂連合野に含まれる〔頭頂連合野の話 2008年4月5日閲覧〕。背側視覚路と腹側視覚路の神経細胞は、相互に連絡している。これらの諸研究について、グッデールとミルナーによる初期の重要な概説がある。
腹側視覚路と背側視覚路が相互連絡しているため、これらがどの程度まで分離しているのか、またそれがどのよ
うな機能的意義を持っているのかについては、まだ神経科学の学会内でも同意がみられていない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「背側皮質視覚路」の詳細全文を読む



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