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胞子(ほうし)は、シダ植物・コケ植物および藻類、菌類(キノコ・カビ・酵母など)、あるいは原生生物のうちの変形菌などが形成する生殖細胞を指す。胞子による生殖を胞子生殖と呼ぶ場合がある。 また、鞭毛を持って運動する胞子を、遊走子と呼ぶ。 == 定義 == 胞子と呼ばれるのは、その生殖細胞が、以下のような特徴のすべて(あるいはそのいくつか)を有している場合である。 # 特定の器官で形成される単細胞の(もしくは少数細胞で構成された)構造。 # 多数がまとめて形成され、広く分散される。 # 適当な条件下で発芽し、単独で成長して新しい個体を形成する。 # 比較的厚い膜に包まれ、耐久性がある。 しかしながら、多くの例外があり、むしろ上に列記したような生物群が形成する生殖細胞をいちおうひとまとめにして胞子と呼ぶ、という傾向がある。たとえば、菌類が形成する無性胞子のうちには、特定の器官内にただ一個しか形成されない場合もみられるし、そもそも菌類には「個体」という概念がなく、「新しい個体」を形成するという定義を当てはめることができない 種子植物の場合、胚嚢細胞や花粉四分子がシダ植物の胞子と相同の器官ではあるが、もはや上記の定義にはそぐわない。 維管束植物やコケ植物の中には、より多数の細胞からなり、ある程度組織化された散布体を作るものがあるが、そのようなものは通常は胞子とは呼ばず、芽子などと称される。 藻類などでは、単独で成長することのできる生殖細胞を形成する場合がある。これをも胞子の一型に含める考え方もある。 また、マラリア原虫を含む原生動物に胞子虫と呼ばれる分類群がいくつか存在し、それらの生殖細胞にも胞子という言葉が当てられる。恐らく、胞子虫の生殖細胞が、一度に多数の小さい細胞に分割されて分散する過程が胞子を想像させたものと思われる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「胞子」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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