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胴乱の幸助[どうらんのこうすけ] 胴乱の幸助(どうらんのこうすけ)は上方落語の演目のひとつ。「どうらんの幸助」とも表記される。胴乱幸助(どうらんこうすけ)とも。近年は東京でも演じられる。 == 概要 == 浄瑠璃の義太夫節を知らぬ真面目な男が引き起こす、とんちんかんな騒動を描いた噺。主な演者に上方の3代目桂米朝、2代目桂枝雀、3代目桂文我、桂文珍、東京において上方ネタを演じた2代目桂小南などがいる。 三部構成からなり、第一部は主人公に仲裁に入ってもらおうとする近所の若い衆の言動が中心で、第二部は、「桂川」の浄瑠璃の稽古をつけてもらう男と師匠とのやり取り、第三部は主人公が事情を聴いて京に向かう筋書きである。多彩な人物を破綻なく演じ分けるのみならず、浄瑠璃の素養が求められるなど、演者にはかなりの技量が求められる。 矢野誠一はかつて5代目三遊亭圓生が演じたものの速記本を「違和感のあるのは否めない」と評しており、理由として同演目が「義太夫が暮らしの中にはいりこんでいた風土なしには、成立しないはなし」「純粋の上方落語」であり、義太夫節が一般的でなかった東京への移植は「土台無理なはなし」だったため、としている〔読売新聞 2011年2月20日夕刊「落語のはなし」 第十席『胴乱の幸助』〕が、上記の通り現在は東京の落語家も演じる演目となっている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「胴乱の幸助」の詳細全文を読む
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