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胸部大動脈瘤[きょうぶだいどうみゃくりゅう]
胸部大動脈瘤(きょうぶだいどうみゃくりゅう、、略称: TAA)とは、主として胸部大動脈に存在する大動脈瘤のことであり、胸郭内の大動脈壁が全周性または局所性に突出した状態を指す。 胸部大動脈瘤は腹部大動脈瘤と比較して頻度は高くないが、未治療ないし未発見のまま放置されると、瘤壁の解離や瘤の破裂のために致命的になる恐れがある。
== 定義 ==
大動脈の正常径は一般的に胸部で30mm程度である。瘤状に突出、または嚢状に拡大して瘤を形成する場合、または直径が正常径の1.5倍、即ち胸部では45mmを超えて拡大した場合に「瘤(aneurysm)」と称するが、それ以下の場合は「瘤状拡張(aneurysmal dilitation)」と称することがある。〔Johnston KW, Rutherford RB, Tilson MD, et al. Suggested standards for reporting on arterial aneurysms. J Vasc Surg 1991; 13: 452-458.〕〔Thompson RW, Geraghty PJ, Lee JK. Abdominal aortic aneurysms: basic mechanisms and clinical implications. Curr Probl Surg 2002; 39: 110-230.〕 部位については、上行・弓部・下行大動脈瘤にそれぞれ分類される。上行瘤は大動脈弁輪から腕頭動脈を分岐するまで、弓部瘤は腕頭動脈起始部から第3から第4胸椎の高さ(肺動脈の左右分岐の部位)まで、下行瘤は第3から第4胸椎の高さから下方の部分をいう〔大動脈瘤・大動脈解離診療ガイドライン(2011 年改訂版) 〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「胸部大動脈瘤」の詳細全文を読む
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