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能代役七夕 : ウィキペディア日本語版
能代役七夕[のしろ やくたなばた]

能代役七夕(のしろ やくたなばた)は、秋田県能代市8月6日および8月7日に開催される伝統の七夕祭りである。田楽、お囃子、太鼓とともに城郭型の大若燈籠を引いて旧市内を運行し、翌日には灯篭上部にあるシャチ()に火をつけて米代川に流す。能代七夕、能代ねぶながしとも呼ばれる。
== 概要 ==
能代役七夕は旧能代港町五丁組による輪番制により執り行われており、田楽、横笛、太鼓に続いて城郭型の灯篭を曳いて各町内を巡る。翌7日には灯篭上部のシャチに火をつけて米代川に流す。
役七夕に先立って、8月3日には「こども七夕」が開催されてきた。町内ごとにキャラクターなどをかたどった灯篭を作り、役七夕のようにお囃子を奏でながら子供たちが町内を練り歩き、畠町通りに集まる。また、2013年平成25年)にはこども七夕が8月2日)にずらされ、8月3日()および8月4日)に『能代七夕「天空の不夜城」』が初開催された〔能代七夕~天空の不夜城~ (能代観光協会)〕。
毎年9月第2土曜に開催され、秋田県内の夏祭りのしめくくりイベントともいえる能代市の「おなごりフェスティバル」において、能代第一中学校、能代第二中学校により役七夕が披露されるのも恒例となっている。
== 灯篭 ==
燈籠は、下から富を表す牡丹を描いた<台燈篭>、郭のを描いた<幕燈篭>、堀を表す池のを描いた<波燈篭>又は船形で海の波を描いた<船燈篭>、を描いた<花燈篭>、を描いた<松燈篭>、高さを表すを描いた<雲燈篭>、上部には石垣を描いた<岩燈篭>、で構成され、花燈篭、松燈篭の中央には産土神社、美人画武者絵なども描かれた額絵がある。岩燈篭上部には四角に小さなシャチを乗せた<隅御殿>、前方に<前御殿>、後方に<奥御殿>があり、更に最上部中央には<本丸御殿>に一対の大きな<>が取り付けられている、また最上部にはひよし産土神社より祈祷戴いた御幣を奉る。以上を担木(タギ)に乗せ曳きだす。シャチの目を描く際には人々の健康や安全などを祈願して入魂式を行う。大丁のシャチは常に空を向く尖った尾ひれ<通称:角鯱~ツノシャチ>だが、加勢の町内のシャチの形は雲龍<通称:雲鯱~クモシャチ>である。《※担木とは曳きだす台座のことで、大昔に燈籠を御神輿の様に担いでいた、なごりの通称で
正確には木車の山車のことである、現在はゴムタイヤの台車が使われている》※他に台車に燈籠を取り付ける為に台車の後部真ん中に四本柱の支柱がある、この支柱のこともタギとも呼ぶ。
江戸末期明治時代には高さ五丈(16m)の城郭型灯籠が作られたという記録がある〔http://www.city.noshiro.akita.jp/c.html?seq=1188 能代ねぶ流し〕。が、近代以降電線等により、現在は高さを制限せざるを得なくなり、シャチを倒して5.5M内、上部のシャチ部分を電線の前で倒しながらくぐり通っている。シャチを起こして<約9m>になる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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