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脂漏性湿疹[しろうせいしっしん] 脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)とは、頭部や顔面にフケ様の付着物を伴う湿疹である。脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)と同義である。乳児・高齢者に多発する。なお、乳児に出現するものを乳児脂漏性湿疹と特別にいうこともある。 == 原因 == 皮脂中に含まれるトリグリセリドが、真菌(主に癜風菌というマラセチア属真菌)によって分解されて遊離脂肪酸が生じるが、それが皮膚を刺激して接触性皮膚炎を生じるのが一番の原因と考えられている。 また、HIV感染の初期症状として発症する事がある。それは、免疫によって増殖が抑制されていた真菌類が、HIV増加に伴う免疫機能の低下によって増殖の抑制が出来なくなり、皮膚が大量の真菌に侵された結果であると考えられる。この他、皮脂中の過酸化脂質により刺激、ビタミン欠乏(B2・B6)・アルコール依存・ストレス・糖尿病・肝疾患が挙げられるが、原因が多岐にわたるため分からないことが多い。 また、外見的に清潔感を欠くことや、真菌=カビとのイメージから、患者当人の生活環境の清潔さに原因があるかのような誤解を招きやすいが、医学的には何らの関連も無い。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「脂漏性湿疹」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Seborrhoeic dermatitis 」があります。
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