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脊髄性運動失調症 : ウィキペディア日本語版
失調[しっちょう]

失調(しっちょう)とは、医学用語で、ある機能が調節を失うこと。様々な機能について用いられ、複数の英語またはラテン語の訳語になる。運動失調、自律神経失調症、統合失調症など語尾に用いられることが多い。これに対して単に失調という場合は、英語の ataxia の訳語運動失調と同義に用いられることが最も多いが、incontinence(または incontinentia)の訳語として、失禁と同義に用いられることもある〔ステッドマン医学大辞典第4版、メジカルビュー社、1997年〕。
運動が円滑に行われるためには多くの筋肉の協働、協調が必要だが、その協調を欠いた状態が失調と呼ばれる。個々の筋肉の力は正常であるが運動は拙劣にしか行えなくなる。大脳性失調、小脳性失調の他、平衡感覚が損なわれた前庭性失調、深部感覚が損なわれた脊髄性失調がある。
== 運動失調 ==
運動失調 ataxiaとは、語源的に a + taxia (motion disturbance) "動作の障害"という意味であり、主に、四肢、体幹の動作の調節障害を指す。転じて、出力系一般の調節障害を指す場合もある。感覚機能に対して、失調という用語を使用する場合があるが、それは誤りである。我々は、縄跳びを跳ぶときのような拮抗した動きを反復して行うことができ、目的のところにまっすぐに手を伸ばすことができ、テレビを見ながらコーヒーを飲む事が出来るのは調節機能があるからと考えられている。
運動失調とは、一般に、四肢、体幹の随意運動を調節する機能が障害された状態を指す。神経学では協調運動障害といい、原則としては筋力低下は伴わない。麻痺があれば、運動障害がおこるのは当たり前だからである。協調運動に最も関与しているのは小脳と考えられている。同じ錐体外路である大脳基底核の障害では運動失調も起こりえるが、不随意運動の方が目立つことが多い。
病院を受診する場合の主訴としては「立てない」「歩けない」「まっすぐに歩こうとしても偏ってしまう」といった起立、歩行困難で受診される場合が多い。起立、歩行困難の原因としては運動麻痺、平衡障害、運動失調、歩行障害、骨折、心因性の場合がある。めまい、麻痺が認めなければ運動失調によるものと考えることができる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「失調」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Ataxia 」があります。



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