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脱ゆとり教育[だつゆとりきょういく] 脱ゆとり教育(だつゆとりきょういく)とは、ゆとり教育による学習量の削減から一転し、学習量の増加の方向へ進んだ教育のことを指す〔新語時事用語辞典 脱ゆとり 〕。2015年現在、2011年度から学習指導要領の改定に伴って始まった教育のことを指す。 == 概要 == ゆとり教育は、1980年代から始まった教育方針であった〔2016年2月14日閲覧〕。 この方針について文部科学省の出版する学制百二十年史では、各教科の指導内容大幅精選と思い切った授業時間削減が大きな特色とある。 これをきっかけとして、学習量の増大から一転して削減の方向へ進み、小中学校では2002年度、高等学校では2003年度から更に学習量が削減される教育方針が実施された。しかし、この教育方針は、PISAなどの国際学力テストで順位を落としたことなどから学力低下が指摘され、各方面から批判が起こった。そのような批判を受け、2005年に中山成彬文部科学大臣が、中央教育審議会に学習指導要領の見直しを要請し、さらに安倍晋三首相主導のもと、教育再生(ゆとり教育の見直し)が着手された。2008年、新しい学習指導要領が改訂され、ゆとり教育から脱却したということから「脱ゆとり(教育)」と称され〔 - NHKニュース 2011年5月23日〕〔教科書25%ページ増 文科省検定 中学、脱「ゆとり」鮮明 - 東京新聞 2011年3月31日〕〔脱「ゆとり」 どう変わる学校の教科書 - 日本経済新聞 2011年4月13日〕、小学校2011年度、中学校2012年度、高等学校2013年度から完全実施された。この教育は、ゆとり教育でも詰め込み教育でもなく、生きる力をはぐくむ教育とされている。 ただし、2020年度以降(小学校が2020年度以降、中学校が2021年度以降、高校が2022年度入学生以降〔課題解決型の能力重視…学習指導要領 〕)に実施が予定されている教育〔知識の詰め込みではなく実社会で役立つスキルを 指導要領改訂のポイントとは 〕(2006年4月2日生まれ以降が対象予定)については、脱ゆとり教育と呼ぶかどうかは不明である。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「脱ゆとり教育」の詳細全文を読む
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