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脱窒 : ウィキペディア日本語版
脱窒[だっちつ]

脱窒(だっちつ)とは、窒素化合物を分子状窒素として大気中へ放散させる作用または工程を指す。窒素循環の最終段階であり、主に微生物によって行われる。
無機窒素塩類を化学肥料として多用する近代農業のもとでは、作物の同化作用へ吸収されず残留したそれら塩類が地下水へ侵入・汚染することを制限する役割を果たしている。
* 硝酸は陰イオンであり、土壌(粘土鉱物、腐食質)もマイナスコロイドである。このため降雨により地下浸透しやすい。
* 施用された硝酸塩の大部分が土壌・地下水へ浸透し上水汚染につながることは、1960年代にアメリカのイリノイ州デカトール市で同位体比法(窒素の同位体15Nが植物へ吸収されにくい現象を利用する)により、初めて立証された。
* 日本の硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素への規制 は2001年7月1日施行され、環境基準は水質と地下水に関して定められている。
大気汚染源としての窒素酸化物も、降水・降下で土壌や水系へ移行後にこの作用で還元される。
== 硝酸還元菌、脱窒菌 ==
かなりの数が知られている硝酸還元菌のうち、硝酸イオンを窒素にまで還元する能力を備える''Pseudomonas denitrificans''などは特に脱窒菌と呼ばれる。他に''Paracoccus'' d.、''Thiobacillus'' d.などが知られる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「脱窒」の詳細全文を読む



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