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腐生菌[くさなまきん] 腐生菌というのは、菌類を栄養の摂り方で分ける際の区分の一つである。生物遺体などから栄養をとるものを指す。 == 定義 == 腐生菌(Saprobic fungi)というのは、生物遺体や老廃物など、生きていない有機物素材を栄養源として生活する菌類を指す言葉である。 基本的には菌類は従属栄養生物であるから、他の有機物を栄養源として生活している。その栄養の取り方を考えると、大きく2つに分けられる。一つは生きた生物にくっついて、そこから栄養を吸収するもの、つまり寄生生活をするもので、これを寄生菌(Parasitic Fungi)という。これに対して、栄養源とする有機物が生きていない場合、つまり生物遺体や排泄物、あるいはそれらが分解して生じたデトリタスなどを栄養源として生活するものを腐生菌というのである。実際にはそのような有機物を酵素によって細胞外で分解し、それを吸収して生活しているわけである。 菌類全体を見渡すと、サビキン類のように、寄生的な生活に特化し、すべての種が寄生菌であるような菌群も見られるが、多くの菌群では寄生性のものと腐生のものが入り交じり、中間的なものも多く見られる。寄生でも腐生でも生活できるような菌類は条件的寄生菌(Facultative Parasite)と呼んでいる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「腐生菌」の詳細全文を読む
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