翻訳と辞書
Words near each other
・ 腫物
・ 腫瘍
・ 腫瘍、腫瘤、腫張
・ 腫瘍の基質
・ 腫瘍の間質
・ 腫瘍ウィルス
・ 腫瘍ウイルス
・ 腫瘍シンチグラム
・ 腫瘍マーカー
・ 腫瘍リンパ節転移分類
腫瘍免疫
・ 腫瘍内照射
・ 腫瘍内科
・ 腫瘍再増殖
・ 腫瘍原性化学物質
・ 腫瘍塞栓症
・ 腫瘍壊死因子
・ 腫瘍学
・ 腫瘍容積
・ 腫瘍崩壊症候群


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

腫瘍免疫 : ウィキペディア日本語版
腫瘍免疫[しゅようめんえき]

腫瘍免疫(しゅようめんえき、英:Tumor Immunity)とは細胞に対する免疫機構である。癌細胞は自己の細胞の遺伝子に変異が生じることによりできたものであるにもかかわらず、宿主の免疫機構による認識を受け、排除される。腫瘍免疫には自然免疫系と獲得免疫系の両方が関与しており、腫瘍の成長を抑制する。
== 免疫学的監視説 ==

癌と免疫は関連があることは19世紀末から知られており、1891年に外科医であるW.B.コーリーが細菌由来毒素であるコーリートキシン(Coley Toxin)を癌患者に投与して、免疫を賦活させることにより癌を治癒させたことに端を発する。1950年代に入ると「免疫学的監視説」と呼ばれる形でフランク・バーネットらによって提唱され、1960年代には広く受け入れられるようになった。これは生体内では常に悪性腫瘍細胞が産生されており、免疫応答によってこれらが駆除されているというものである。しかし、リンパ球の一種であるT細胞を持たないはずの胸腺欠損ヌードマウスと正常なマウスを比較したところ癌の発生に差が認められないことなどから免疫学的監視説は一時疑問視された。その後の研究で胸腺欠損ヌードマウスにもNK細胞などによる免疫が残っていることが明らかになり、2001年には免疫グロブリンの多様性に関与するRAG遺伝子を欠損したマウスを用いた実験が行われた。その結果として、RAG遺伝子の欠損は癌の発症率を上昇させることが報告されており〔Shankaran V, Ikeda H, Bruce AT, White JM, Swanson PE, Old LJ and Schreiber RD.(2001)"IFNgamma and lymphocytes prevent primary tumour development and shape tumour immunogenicity."''Nature.'' 410,1107-11. PMID 11323675〕、癌と免疫の間には関連があることがうかがわれる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「腫瘍免疫」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.