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深部腱反射(しんぶけんはんしゃ、DTR:Deep Tendon Reflex)は、太い骨格筋につながる腱を筋が弛緩した状態で軽く伸ばしハンマーで叩くと、一瞬遅れて筋が不随意に収縮する反射。人体にみられる生理的な反射の代表的なものである。手軽に誘発することができる上、運動系(錐体路系)障害や末梢神経障害の診断の目安となるため神経学的検査として非常に頻繁に用いられている。 == 性質 == 深部腱反射を観察しやすい箇所はいくつかあり、以下のものが代表的である。 * 大腿四頭筋の膝蓋腱(下腿前面、膝蓋骨と脛骨の間隙)(=膝蓋腱反射) * 下腿三頭筋のアキレス腱(下腿後面、かかとより近位) * 上腕二頭筋の遠位腱(肘窩の内側) * 上腕三頭筋の遠位腱(上腕後面、肘頭より近位) * 腕橈骨筋(わんとうこつきん)の遠位腱(前腕外側の遠位) 被検者が緊張していたり、特に検査部位に意識を集中していると腱反射は出現しにくくなる。その場合は無関係な運動(自分の右手と左手を組んで互いに引っ張る)をさせることで腱反射が出現しやすくなる(Jendrassik(ジェンドラシック)手技)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「深部腱反射」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Tendon reflex 」があります。 スポンサード リンク
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