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腱鞘線維腫[けんしょうせんいしゅ] 腱鞘線維腫(けんしょうせんいしゅ、英 Fibroma of tendon sheath、ICD-O 8810/0)は、主に上肢末梢の腱鞘周辺に好発する良性軟部腫瘍である。1949年にGeschickterらが疾患単位として記載したのが始まりであるが、1970年にChurgとEnzingerが138例の臨床-病理学的特徴をまとめて原著に紹介したことで広く知られるようになった。新WHO分類では良性線維芽細胞/筋線維芽細胞腫瘍に分類されている。このカテゴリーには結節性筋膜炎、骨化性筋炎など非腫瘍性線維増殖症も含まれるが、腱鞘線維腫は真の腫瘍と考えられている。本疾患は患者背景、好発部位、臨床所見の類似性から腱鞘巨細胞腫との鑑別上の問題が論じられることが多い。 == 疫学 == 圧倒的に手指の指節骨周辺の腱鞘に接して発生する例が多いが、腱鞘巨細胞腫より発生頻度は稀である。一説によれば腱鞘線維腫と腱鞘巨細胞腫の頻度は1:2.7とされている。しかし良性腫瘍であるため治療の対象にならない例が潜在的にあると考えられる。手指関節以外では肘関節、手関節、膝関節周囲の腱鞘に発生した例が短報で報告されている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「腱鞘線維腫」の詳細全文を読む
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