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腹巻き : ウィキペディア日本語版
腹巻き[はらまき]

腹巻き(はらまき)は腹部に巻く布〔装道きもの学院『きもの用語大辞典』p413〕。腹部が冷えるのを防ぐために着けられる〔。晒木綿の布を巻くのが伝統的だが、筒状に編まれた毛糸製腹巻きもある〔。JIS L0215 繊維製品用語(衣料)では「腹部に巻く保温帯」と定義される〔岡野志郎 5.メリヤス肌着 (1) 繊維製品消費科学会誌Vol. 41 (2000) No. 12 P 953-962 〕。
妊婦晒木綿の腹帯(腹巻き)を巻く習俗が明治末期から昭和初期にかけて日本で見られ、その後も残っている〔根岸謙之助鹿村眞理子医療人類学の研究(II) 」『群馬大学医療技術短期大学部紀要』 9, 7-20, 1989-03-31〕。神聖な色とされる白色を纏うことにより、呪術的意味で胎児を保護するためのものと考えられる〔。聖母病院分娩室菅沼ひろ子が妊婦100人を対象に1985年行ったアンケートによればそのうち96人が腹帯を着用していた〔。
保温のため新生児乳児に着用させることも推奨された〔家事衛生研究會 乳兒の衣食住其ノ一 家事と衛生Vol. 8 (1932) No. 12 P 11-16 〕。
マジックテープで止める仕組みなどを売り物にした腹巻きを中山式産業が昭和35年頃健康器具として発売した〔田中聡『健康法と癒しの社会史』p87〕。
== 関連項目 ==

*腹掛け
*鉢巻

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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