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腹式呼吸 : ウィキペディア日本語版
腹式呼吸[ふくしきこきゅう]
腹式呼吸(ふくしきこきゅう)とは、一般的には胸郭肋骨などからなる籠状の骨格)をなるべく動かさずに行う呼吸のことをいう。腹式呼吸に対して、ラジオ体操の深呼吸のように肋骨を大きく広げて息を吸う方法を胸式呼吸ということがある。
声楽においては、を良く出すために呼吸を工夫することを、腹式呼吸という言葉で示すことが多い。
== 概要 ==
の入っている胸腔は、主に、肋骨とそれを支え動かす筋群及び横隔膜で構成されている。息を吸う(すなわち胸腔を広げる)ためには、肋骨を開き広げるか、横隔膜を収縮させて下げればよい。特に、横隔膜を大きく動かすと、腹腔が変形し、腹が前方へ突き出る。これが、腹筋をはじめとする全身の筋肉の弛緩を促し、更に内臓への刺激ともなることから、様々な健康法などと結びついている(ヨガ等)。ここから、息を吐き出す力は横隔膜の弛緩による復元と、腹筋の収縮によって内臓を上昇させ、それによって横隔膜をさらに上昇させることによるものであるから、あたかも腹で呼吸しているように感じられるのである。
歌唱においては、胸郭を下手に動かすと、喉頭懸垂筋群や声帯内筋に余計な緊張を生むうえ、呼気の連続性が損なわれる。このため、特に初心者は、腹式呼吸を習得することに熱心になる。また、呼吸や喉頭の、「支え」のことを暗に示している場合もある。
ちなみに、呼気を重視する呼吸法を「釈迦の呼吸法」と呼ぶことがあるが、能動的に息を吐こうとすると、自然に腹式呼吸になることが多い。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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