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臨界事故[りんかいじこ]
臨界事故(りんかいじこ、criticality accident)とは、意図せずに核分裂性物質を臨界させてしまい(つまり核分裂連鎖反応がおきている状態にしてしまい)、大量の放射線や大量の熱を発生させてしまう事故のこと。 == 概説 == 濃縮ウランやプルトニウムのような核分裂性物質の扱い方を誤り、意図せずして核分裂連鎖反応が起こってしまった事象を指す。臨界事故によって放出される中性子線は発生場所の付近にいる人間にとって極めて危険であり、またこの中性子線によって発生場所周囲の物体が放射能を帯びてしまう原因となる。 核分裂反応の発生を前提として作られている原子炉の炉心や実験施設の外で臨界事故が発生すると、発生場所から数十メートル以内にいる作業員は重傷または死に至る高い危険にさらされ、また発生場所の付近には放射性物質が放出される危険が生じる。ただし、こういった事故では核分裂性物質の密度が比較的小さいことや核物質が臨界量に達するまでの挿入時間 (insertion time) が長いため、核分裂収率や最大出力が抑えられ、核爆発にまで至ることはない。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「臨界事故」の詳細全文を読む
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