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自尊心 : ウィキペディア日本語版
自尊心[じそんしん]
自尊心(じそんしん self-esteem)とは、心理学的には自己に対して一般化された肯定的な態度である〔より一般的な意味では自分自身の名誉や品格を維持しようとする心理の全般を指すが、ここでの定義はT. M. Newcomb, R. H. Turner, P. E. Converseによる定義「自己に対して最も一般化された態度」に基づいている。〕。
一般には自惚れなどとも同一視されるが、ここでは社会心理学における自己概念に関連して高揚もしくは維持されようとする態度、あるいは精神医学(QOL)上の『ありのままの自己を尊重し受け入れる』態度とする。
== 概要 ==
多くの研究者によって自己肯定感は人格形成や情緒の安定のために重要であると考えられており、自尊心はそのためには必要な感情であるとも言える。特に主体性や自信の形成においては、自尊心のない者は、自身を信用することができないため、自分自身の能力にすら懐疑的となってしまい、何もなすことができない。
自尊心の欠如は、時にセルフ・コントロールを失い、依存症摂食障害などの精神障害を引き起こすことがある。特に、うつ病の患者は自尊心を失っていることが多く、欧米のうつ病治療では、投薬療法とカウンセリングによる患者の自尊心の回復が同時並行的に行われることが一般的である(但し、第三者から患者に対する「過度の励まし」、「自助努力の強要」は患者の自尊心を回復させるものではなく、単なるプレッシャーを与えるだけで事態を悪化させることもあるので注意を要する。精神医学的な「自尊心」とは、"ありのままの自分を尊重し受け入れる"ということであり、世間一般でいう「向上心」や「上昇志向」とは異なる)。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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