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自然硫黄(しぜんいおう、、)は、元素鉱物の一種。化学組成は S(硫黄)、結晶系は斜方晶系のものと単斜晶系のものがある。 == 産出地 == 火山の噴気孔では、火山性ガスに含まれる硫化水素と二酸化硫黄が冷却することにより自然硫黄が生成している。 : 2 H2S + SO2 → 3 S + 2 H2O このような産地は火山国である日本には数多く存在し、代表的なものとして神奈川県箱根の大涌谷や栃木県那須の茶臼岳などが挙げられる。噴気孔で産する自然硫黄は急速に冷却されて結晶が成長するため、しばしば骸晶となっていることがある。 温泉(硫黄泉)では、硫黄が昇華した硫黄華や、湯の花としてコロイド状硫黄が見られ、白く濁って見える。 単体硫黄を産出することで古来から有名なイタリアのシチリア島では、方解石や石膏の隙間に自然硫黄の結晶が成長しており、石膏等の硫酸塩鉱物やその他の硫化鉱物がゆっくりと変質して自然硫黄が分離したものだと考えられている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「自然硫黄」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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