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自由市場経済 : ウィキペディア日本語版
市場経済[しじょうけいざい]

市場経済(しじょうけいざい、)とは、市場を通じて財・サービスの取引が自由に行われる経済のことである〔松原聡 『日本の経済 (図解雑学シリーズ)』 ナツメ社、2000年、20頁。〕。対立概念は、計画経済である。また、市場機能を重視する経済のことを、特に市場主義経済(しじょうしゅぎけいざい)や自由主義経済(じゆうしゅぎけいざい)などと呼ぶことがある。
== 概要 ==
市場経済とは、市場機能(需要と供給を参照)を通じて需給調節と価格調節が行われる経済のことである。市場経済は、不適切な市場参加者の排除等を前提とすれば、優れた経済システムである。たとえば、政府が需要や供給に関するあらゆる情報を集めて配分を決定するという計画経済に対し、政府による決定ではなく市場による価格メカニズムを利用した方が適切な配分が達成できると考えられる。これは、ある人が支払ってもいいと思うコストなど個々人に関する情報(私的情報)を正確に収集することは中央政府であっても不可能であり、それが仮に可能であっても、あらゆる財の需給というような大量の情報を正しく即座に処理出来るということは非現実的だが、市場機能を使えば価格がシグナルとなって多くの場合うまく需給が調整されるからである。
市場経済では、何を消費するかについての判断は、政府の役人ではなく、個人が自己責任でするというのが基本である〔中谷巌 『痛快!経済学』 集英社〈集英社文庫〉、2002年、178頁。〕。市場経済の場合、実際の資源配分を決めるのは一企業または一個人・消費者であり、末端の個々の経済主体の行動が集約され、経済全体の資源配分につながっていく〔伊藤元重 『はじめての経済学〈上〉』 日本経済新聞出版社〈日経文庫〉、2004年、30頁。〕。市場経済において資源配分を決める上で最も重要な役割を果たしているのが価格ということになる〔。
なおアダム・スミスが『国富論』で唱えたように、見えざる手によって個人の利潤の最大化が後押しされる〔ただし国富論では神の見えざる手という表現は使われていない。〕。人々が自由に競争し経済活動を営むことが国の富を最大化するといった「夜警国家論」を唱え、国家は「安価な政府」に徹し、軍事、司法、警察、公共事業などの限定された事業のみを行うべきと主張した〔官業の民間開放をビジネスチャンスに アタックスグループ プロトピックス12月号〕。
自由主義の立場からの理想的な市場は自由放任主義による完全競争だが、概要冒頭で述べた前提が満たされず、市場がその本来の機能を十分発揮できずに最適な状況が達成されなくなる「市場の失敗」と呼ばれる問題も存在するため、現代の大半の国や地域ではこれらの問題を緩和または調整するために限定的ながら政府の援助が行われている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Market economy 」があります。



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