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自衛隊デジタル通信システム : ウィキペディア日本語版 | 自衛隊デジタル通信システム[じえいたいでじたるつうしんしすてむ] 自衛隊デジタル通信システムとは、防衛省技術研究本部が航空自衛隊の要求に基づいて三菱重工業が主契約企業(日本電気、三菱電機、日立製作所も協力)として2009年から2013年度にかけて開発したデータリンクシステムである。略称はJDCS(F)〔Japan Self Defence force Digital Communication System (Fighter)〕。 == 概要 == JDCS(F)はリンク 16用のMIDS-LVT端末の搭載が能力的、スペース的、改修費用的に困難なF-15J Pre-MSIP機や、F-2に搭載してリンク 16対応機と同様に戦闘機間や自動警戒管制システム(JADGE)とのデータリンクを実現する。リンク 16との互換性は無いが自動警戒管制システム(JADGE)を介することで、処理された戦術情報をE-767早期警戒管制機、F-15J近代化改修形態2型といったリンク16端末搭載機と共有でき、JADGEを中心としたネットワーク戦闘が行える〔平成20年度 事前の事業評価(外部リンク参照)〕。また、F-2の精密攻撃を支援するための地上とのデータリンク端末としての指揮統制用のJDC地上システム及び前線航空管制用のJDC地上システムがそれぞれ用意され陸上自衛隊の火力戦闘指揮統制システム(FCCS)とのリンクすることで、地上部隊とのより密接な連携が可能となる〔我が国の防衛と予算 平成27年度予算の概要 〕。 JDCS(F)は、ソフトウェア無線であり技術研究本部が1999年から開発していた統合無線機の研究等に関する成果が生かされている。ソフトウェア無線機規格としては、アメリカ軍が統合戦術無線システム(JTRS)で採用したのと同じSCA(en)が採用されている〔。また、ハードウェアの制約が少ない地上システムの各構成品には民生品を活用することにより開発リスクやコストを削減している〔。搭載経費はMIDS-LVT端末の半分とされる〔。
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