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臭化エチジウム : ウィキペディア日本語版
臭化エチジウム[しゅうかえちじうむ]

臭化エチジウム(しゅうかエチジウム、ethidium bromide)は化学式が C21H20BrN3 と表される有機化合物の塩である。エチジウムブロマイドエチジウムブロミドともよばれ、EtBrエチブロと略記されることもある。水にはわずかに溶ける(溶解度 5g/100g)。特にDNAの二本鎖間に挿入されるインターカレーターで、核酸染色剤として分子生物学の分野で頻繁に使われる。紫外線を当てると赤橙色の蛍光を発するが、その強度はDNAに結合することで約20倍になる。獣医学分野では臭化ホミジウム (homidium bromide) と呼ばれトリパノソーマ症の治療薬として用いられている。強い変異原性がある。
== 構造 ==
基本構造はピリジン環に2つのアニリンが縮環した三環系であり、さらにフェニル基共役π電子系を成している。DNAにインターカレートすることで蛍光が強化されるのは、塩基対の間の疎水的な環境に置かれることが理由だと考えられている。水は効率的な消光剤であるので、水から隔離されることで蛍光が強化されるのである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「臭化エチジウム」の詳細全文を読む



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