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臭化カリウム : ウィキペディア日本語版
臭化カリウム[しゅうかかりうむ]

臭化カリウム(しゅうかカリウム、)は化学式 KBr で表されるカリウム臭化物である。水酸化カリウム臭化水素中和反応によって生成する。水溶液中性で、カリウムイオンと臭化物イオンに電離している。常温常圧では無色の固体である。硫酸との反応で臭素が遊離する。
1800年代には抗痙攣薬抗不安薬として用いられていた。今日ではイヌの治療薬として使われる。薄い水溶液は甘く、濃い水溶液は苦いが、ほとんどの濃度範囲では塩辛い味がする。高濃度の場合は内臓の粘膜組織を侵し、吐き気および嘔吐を引き起こす。
近年になり有効な抗てんかん薬のほとんどない乳児重症ミオクロニーてんかんにおいて有効性が高いことが明らかにされ、再び注目されている。
== 化学的性質 ==
典型的なイオン性の塩で、水に溶けやすく、水溶液の pH は7である。臭素イオン源として、写真フィルム用の臭化銀の製造に用いられる。
: KBr (aq) + AgNO3 (aq) → AgBr (s) + KNO3 (aq)
臭化銅(II) などの金属ハロゲン化物と反応させると錯塩を形成する。
: 2 KBr (aq) + CuBr2 (aq) → K2 (aq)

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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