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臭化銅(I) : ウィキペディア日本語版
臭化銅(I)[しゅうかどう]

臭化銅(I)(しゅうかどう(I)、Copper(I) bromide)は、化学式がCuBrの無機化合物である。反磁性の固体で、硫化亜鉛と同様のポリマー構造をとる。この化合物は有機合成に広く用いられる。
== 性質 ==
銅(II)不純物のためにしばしば着色(写真参照)されるが純粋なものは無色である〔Holleman, A. F.; Wiberg, E. "Inorganic Chemistry" Academic Press: San Diego, 2001. ISBN 0-12-352651-5.〕。臭化銅(I)は臭化物イオンによって四面体のCu中心が相互連結された特徴的な四配位のポリマー構造のためほとんどの溶媒には溶けない。ルイス塩基で処理すると付加化合物に変化する。例えば、ジメチルスルフィドでは無色の錯体が形成する〔Jarowicki, K.; Kocienski, P. J.; Qun, L. "1,2-Metallate Rearrangement: (Z)-4-(2-Propenyl)-3-Octen-1-ol" Organic Syntheses, Collected Volume 10, p.662 (2004).http://www.orgsyn.org/orgsyn/pdfs/V79P0011.pdf〕。
:CuBr + S(CH3)2 → CuBr(S(CH3)2)
この錯体は線形ジオメトリで、銅は二配位である。また、他のソフトな配位子により関連した錯体を作ることもできる。例えば、トリフェニルホスフィンはCuBr(P(C6H5)3)を与える。しかし、この化学種はより複雑な構造をとる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「臭化銅(I)」の詳細全文を読む



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