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舌頭音 : ウィキペディア日本語版
五音[ごいん]

五音(ごいん)とは、伝統的な中国音韻学において声母頭子音)のこと、またはその分類を示す。声母の発音を調音の位置調音方法によって分類したもので、唇音舌音歯音牙音喉音がある。また半舌音半歯音を分けて七音とも称する。五音は朝鮮や日本においても頭子音の分類に利用された。
== 概要 ==
本来「五音」という言葉は音楽用語で、階名の「宮(きゅう)・商(しょう)・角(かく)・徴(ち)・羽(う)」のことをいった。
おそらくインド音韻学の影響によって〔鄭樵『通志』七音略「七音之韻起自西域、流入諸夏。」〕音節頭子音の分類が知られるようになると、これを音楽の五音と結びつけて考えるようになった。通常は「宮=唇音、商=歯音、角=牙音、徴=舌音、羽=喉音」とし、これに「半徴(l)・半商(r)」を加える。ただし『通志』七音略では宮と羽が逆になっている。
現代から見ると、五音の分類には調音位置によるものと調音方法によるものがまじっているが、これはインドの子音分類が阻害音鼻音とそれ以外を別に扱っていることに起因する。
伝統的な三十六字母のそれぞれは五音のいずれかに属し、清濁によって区別される。
なお、古い時代には「五音」が四声のことを指すことがあった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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