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制空権[せいくうけん] 制空権(せいくうけん、)または航空優勢(こうくうゆうせい、)とは、航空戦において味方の航空戦力が空において敵の航空戦力よりも優勢であり、敵から大きな妨害を受けることなく諸作戦を実施できる状態〔真邉正行『防衛用語辞典』国書刊行会121頁〕を指す軍事用語。 == 概要 == 「制空」とは航空兵力で所要空域を制圧する状態を指し、「制空権を取る」とは制空の実を持続することを指す〔戦史叢書102陸海軍年表 付・兵器・兵語の解説358頁〕。制空権は航空優勢ともいう。 制空権を得るには航空撃滅戦が有力であり、海上では航空母艦の撃滅で決定的な成果がある。しかし陸上の航空基地を半永久的に使用不能にするのは困難で、また基地も広範囲に分散しているため、爆撃による航空撃滅では目的を達しえない。敵機を空地で撃滅し敵の勢力回復に支障を与え、文武に長けた人材を必要とし養成に時間のかかるパイロットの消耗を図ると効果が大きいため、戦闘機の積極的運用が最も効果的である〔戦史叢書95海軍航空概史124頁〕。 制空の概念はイタリアの軍人ジュリオ・ドゥーエの著書『制空』(1921)によって広まった。
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Air supremacy 」があります。
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