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船手頭[ふなてがしら] 船手頭(ふなてがしら)は、江戸幕府の役職のひとつで、職制上は若年寄に属し、幕府の船舶の管理と海上運輸を掌った。役料は足高の制によれば七百石高である。 == 歴史 == 徳川家康の下で大坂の陣では豊臣方の海上輸送を阻止し、その働きから「武勇の人の勤場にして、水主同心を率いて、海水働の差引をする〔明良帯録〕」と称された海賊衆だったが、幕府の支配体制が確立されると平時の役割が求められるようになる。そのために寛永9年(1632年)に船手頭が設置され、軍艦の管理と海上輸送に関わる事務をその役目とされた〔笹間(1999:339)〕。また、1640年からは九州と四国への巡回もその役目に加わった〔蒲生(1995:214)〕。造船の役目も負っており、家光の命で御座船安宅丸を建造し、2度観艦式が行われた。その後、五代目将軍綱吉の代には安宅丸の解体役を命じられ、これを実行する役割も果たした。船手頭は1862年に制度が廃止され、軍艦奉行がその職務を引き継ぐことになる〔笹間(1999:341)〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「船手頭」の詳細全文を読む
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