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色即是空(しきそくぜくう)とは、『般若心経』にある言葉で、仏教の根本教理といわれる。「色」は、宇宙に存在するすべての形ある物質や現象を意味し、「空」は、固定した実体がなく空虚であるという意味。空即是色と対をなす。「色即是空」の区切りは「色、即是、空」とされる。 〔goo辞書 - しき-そくぜ-くう【色即是空】 〕〔故事ことわざ辞典 - 色即是空、空即是色 〕。 == 概要 == この世のすべてのものは、永劫不変の実体ではないとする仏教の教義。 「色」は、サンスクリット語ではルーパで、目に見えるもの、形づくられたものという意味で、それらは実体として存在せずに時々刻々と変化しているものであり、不変で実体はなく、すなわち「空」である。「空」は「無」や「虚無」ではなく、存在する宇宙のすべての物質や現象の根源には目には見えないが、エネルギーがあり、宇宙に存在するすべてのものはこのエネルギーが刻々形を変えているものである。すなわちエネルギーが「空」であり、「空」から生み出される形象が「色」と解釈される〔「色即是空、空即是色というのは どういう意味?」大藪正哉(東京教育大学助教授、筑波大学教授) 〕。 『般若心経』の冒頭には「観自在菩 行深般若波羅蜜多時 照見五薀皆空度一切苦厄」とあるが、これは「一切の苦と厄を度す」と解釈され、人々を苦しみや災厄から救済する目的があり、一切は「空」だということを悟れば、永遠につづく苦しみというのは存在しないことが理解でき、人間はすべての苦しみから救われると説いていると解釈される。また『般若心経』の最後には、「羯諦羯諦波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提 婆訶」と書かれているが、これは、この文句を唱えさえすれば理屈が理解できなくても、一切の苦しみから救われると解釈される。 ==脚注== 〔 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「色即是空」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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