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色鉛筆(いろえんぴつ、colored pencil)は、顔料と蝋などを固めた芯を木製または紙巻きの軸に収めた画材・筆記具である。鉛筆の一種だが、普通の黒芯鉛筆とは芯の製法が異なり、含む顔料によって様々な有彩色および無彩色の芯を持つ。 筆記、図画、マーキングなどに用いられる。欧米では19世紀始めにはマーキング用として存在し、1920年代頃から美術用を銘打つ60色程度のものが登場した〔Margaret Holben Ellis, M. Brigitte Yeh, Categories of Wax-Based Drawing Media , ''WAAC Newsletter'', Western Association for Art Conservation, September 1997 Vol. 19 No. 3, 2014年8月25日閲覧.〕。日本では明治時代には国定教科書「新定画帖」に基づき小学校の教育用画材として用いられていた〔明治時代の蝋チョーク , サクラクレパス, 2014年8月24日閲覧.〕。 日本工業規格のJIS S 6006「鉛筆,色鉛筆及びそれらに用いるしん」には色鉛筆の定義や品質規格、規格色の48色が定められている。JIS規格色は日本の学童用色鉛筆でよく用いられる〔鉛筆JISに関するQ&A , 日本鉛筆工業協同組合, 2014年8月24日閲覧.〕。 == 性質 == === 原料 === 芯の原料には着色顔料や染料、タルクなどの体質顔料、展色剤としての蝋、カルボキシメチルセルロースなどの糊剤が用いられ、油性である〔色えんぴつができるまで , 三菱鉛筆, 2014年8月24日閲覧.〕〔6.色鉛筆の芯の成分 , トンボ鉛筆, 2014年8月24日閲覧.〕〔画材について , サクラクレパス, 2014年8月24日閲覧.〕〔鉛筆・色鉛筆のJISについて , 日本鉛筆工業協同組合, 2014年8月24日閲覧.〕〔鉛筆、色鉛筆 (Ver 1.00) , ''中毒情報データベース'', 日本中毒情報センター, 1990年2月15日, 2014年8月24日閲覧.〕。金色、銀色には銅やアルミニウムの金属粉が用いられる〔ののちゃんのDO科学, 色鉛筆はどうして色が出るの? , ''朝日新聞be'', 朝日新聞社, 2008年9月21日, 2014年8月24日閲覧.〕。メーカーの一般向け解説〔ではタルク50%、蝋25%、顔料20%、糊剤5%の組成例が示されている。 JIS S 6006規格、欧州規格EN 71、Approved Product(ACMI-AP)認証では鉛、カドミウム、クロムといった有害物質は規制されている〔〔EN 71(Safety of toys/玩具の安全性) Part 3(2013)について , ''JFRLニュース'', 日本食品分析センター, Vol.4 No.25 Oct. 2013, 2014年8月25日閲覧.〕〔Safety Tips - What You Need To Know , Art & Creative Materials Institute, 2014年8月25日閲覧.〕。一般的な色鉛筆の経口毒性はほとんどない〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「色鉛筆」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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