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芋(いも)とは、植物の根や地下茎といった地下部が肥大化して養分を蓄えた器官である〔 「飲食事典」本山荻舟 平凡社 p40 昭和33年12月25日発行〕。特にその中で食用を中心に利用されるものを指すことが多い。但し、通常はタマネギのような鱗茎は含めない。 == 食品栄養上の特徴 == 芋はデンプンなどの炭水化物を多く含み栄養価も高いことから、世界には芋を主食としている地域が多数ある。ジャガイモやサツマイモのように、痩せた土地でも耕作が出来ることから、原産地から移出された先で主食作物としての地位を得たものもある。例えば、アンデス山脈原産のジャガイモは、ヨーロッパとロシアで主食に準じる重要性を占めている。 一般に芋の栽培は穀物の栽培と比べて容易で、天候の変化にも強い。面積あたりの生産量が多く、面積あたりのカロリー生産量でも、芋のほうが穀物より多い〔渡邉和之「イモ類の未来」、『週刊朝百科植物の世界』72(食糧としての植物)、14-181頁。〕。 栄養上の主な成分はデンプンだが、比率としては穀物と比べて遜色ないタンパク質も含む。しかし含有水分が多いので、重量あたりでみるとカロリー・タンパク質とも穀物より少ない〔渡邉和之「イモ類の未来」、『週刊朝百科植物の世界』72(食糧としての植物)、14-182頁〕。たくさん食べるか、他の食物で補うかしなければならない。もっとも、太るまで食べ過ぎることがないというのは、現代的には健康によい特徴とも言える〔渡邉和之「イモ類の未来」、『週刊朝百科植物の世界』72(食糧としての植物)、14-184頁。〕。 水分量が多いことは腐りやすさにもつながり、穀物と比べると保存が利かず、貯蔵や輸送管理に困難がある〔渡邉和之「イモ類の未来」、『週刊朝百科植物の世界』72(食糧としての植物)、14-182頁。〕。 工業的に澱粉が分離精製される。また、蒸留酒の原料ともされてきたが、近年ではアルコール燃料(バイオエタノール)の原料ともされる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「芋」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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