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『芋たこなんきん』(いもたこなんきん)は、NHK連続テレビ小説の2006年度下半期の作品である。シリーズ通算第75作目で、大阪放送局が制作するシリーズでは通算30作目となる。 放送期間は、2006年10月2日 - 2007年3月31日(全151回)。2007年には、衛星第2テレビでゴールデンタイムの19:30-19:45に再放送された。 == 概要 == 脚本は長川千佳子、原案・題字は田辺聖子で、田辺の自伝的ドラマである〔原作:田辺・主演:藤山の組み合わせは1979年にNHKの銀河テレビ小説『欲しがりません勝つまでは』で先に実現している。さらにこのドラマは『芋たこなんきん』と同じく田辺の自伝的作品という共通項も持ち合わせている。〕。 舞台は大阪・天満の商店街である。 歴代の連続テレビ小説は時系列に沿った年代記(主人公の少女時代を初めに描き、大人時代の話をメインに据えるという手法)であったが、本作品では舞台設定を常に「ヒロインの現在」にし、その中に過去のエピソードを織り交ぜていくという連続テレビ小説では珍しい物語構成を採りいれた。基本的に1週間で完結するエピソードを週に2、3本織り交ぜており、途中から見ても楽しめるようになっている。また、土曜日放送の回には、徳永家で料理を食べるシーンが恒例になり、そのうち何回かは料理のレシピも紹介するという、それまでの連続テレビ小説にはない趣向が凝らされた。 『ふたりっ子』『やんちゃくれ』『てるてる家族』のように、大阪が舞台の朝ドラと言えば「コテコテな笑い」を描くのが常であったが、本作では極力そのような笑いを排しているのが特徴である。 このドラマは大半が固定スタジオセットで撮影され、ロケが極度に抑えられた。主要な回想シーンは大半がVFXによるCG再現となり、昭和の町並みの場面では、路面電車(大阪市電)のトロリーポールやビューゲルと架線の接点から火花が飛ぶところまで再現され、夜景では特に映えた。「ウルトライダー」という、ウルトラマンと仮面ライダーを合わせた名前のメタルヒーローが登場する挿話があった。ウルトラシリーズから始まる当時の特撮ブームを背景にしている。使用されたコスチュームは同じくNHK大阪制作の『オードリー』の劇中でも使用されていた。 関東地区の2006年 - 2007年の最高視聴率は20.3%〔ビデオリサーチ NHK朝の連続テレビ小説 過去の視聴率データ 〕、平均視聴率は16.8%であった(ビデオリサーチ調べ)〔。 2015年1月現在、ソフト化されていない。ソフト化が行われていない作品としては、一番新しい作品である(次作『どんど晴れ』以降は『ウェルかめ』を除き完全版DVDが発売されており、『ウェルかめ』についても総集編のソフト化が行われている)。なお、番組公開ライブラリーでは総集編のみではあるが視聴が可能。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「芋たこなんきん」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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