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花実のない森[かじつのないもり]
『花実のない森』(かじつのないもり)は、松本清張の長編推理小説。『黄色い杜』のタイトルで『婦人画報』に連載され(1962年9月号 - 1963年8月号)、1964年10月に光文社(カッパ・ノベルス)から刊行された。上流階級の気風を漂わせる謎の女性の周囲で起こる連続殺人事件を描く、サスペンス・ミステリー。 1965年に大映系で映画化されている。 == あらすじ ==
退屈な生活に飽き飽きしていた梅木隆介は、ドライブ帰りの途中で、一組のカップルを拾った。芳醇で蠱惑的な魅力を湛えた美しい女性と、品の無い中年男の不思議な組み合わせに、梅木は好奇心を起こす。車の中に落ちていた万葉集の相聞歌が刻まれたペンダントの返却を口実に、梅木は、女性の正体を突き止めるべく追跡を始める。その結果、原宿近くの高級アパートに住んでいることを知るものの、女を例の中年男から取り上げようと次の展開を睨んでいた矢先、女性はアパートから姿を消してしまう。 件の女性が戦前からの上流階級と繋がりがあることを知った梅木は、彼女が参加したデザイナーの新作発表会の出席者から手がかりを掴もうとするが、なぜか関係者はひどく冷たい態度を示す。調査が壁に突き当たったかに見えた中、箱根で発見された殺害死体の主に驚く梅木。やがて、それにとどまらず、問題の女性に近づいた男が続々と怪死を遂げていることがわかり、梅木はいっそう強い興味を惹かれていくが・・・。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「花実のない森」の詳細全文を読む
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